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盲導犬の一生

1. 子犬の誕生

盲導犬の候補となる子犬は、盲導犬協会所有の「繁殖犬」から産まれてきます。犬の1回あたりの出産頭数は平均5~6頭。兵庫盲導犬協会では年間約20頭の盲導犬候補犬が誕生しています。 誕生から約60日間は母犬やきょうだい犬と共に生活し、すくすくと育ちます。同時に、子犬の育児に人間が関わることで、子犬は人間に対して友好的に接することができるようになります。
母犬と子犬達の様子がわかる3枚の写真

2. パピーウォーカー

生後60日頃になると、子犬たちは「パピーウォーカー」というボランティアの家庭へ1頭ずつ預けられます。およそ1歳になるまで、パピーウォーカーとの生活の中でたくさんの愛情を注がれながら、人間社会で暮らすためのルールを学びます。また、様々な経験を重ねることで、未知の物事に対し柔軟に対応・順応できる犬へと成長します。
パピーウォーカー先での子犬の生活の様子を写した3枚の写真

3. 盲導犬の訓練

パピーウォーカーの元から協会に戻ってきたら、いよいよ盲導犬になるための訓練が始まります。

① 適性評価  適正評価を受ける候補犬
盲導犬としての適性があるかどうかを様々な状況下で
審査すると同時に、一頭一頭の個性や特性を把握します。

盲導犬としての適性が有ると判断された犬は、
盲導犬訓練士の手によって、その個性や特性に応じた
訓練方法で訓練されます。

盲導犬としての適性が無いと判断された犬は、「キャリアチェンジ犬」としてキャリアチェンジ犬ボランティアへ
引き取られます。

>>キャリアチェンジ犬ボランティア

② 基本訓練

待ての支持を受ける候補犬

基本訓練とは、犬に指示を出し、その指示通りの動作をさせる基本的な訓練です。 できたらしっかりと褒め、間違ったらきちんと正しい事を教えることを繰り返すことで、 犬は正しい動作を学習し、同時に人間との信頼関係を深めてゆきます。

ハーネス

③ 誘導訓練
誘導訓練とは、障害物を回避したり、段差や交差点を知らせる、といった視覚障がい者を安全に導くために必要な動作を犬に理解させる訓練です。

誘導訓練の際には「ハーネス」(右写真)を犬に装着します。
視覚障がい者は、進む・止まる・左右に曲がるといった犬の動作を、ハーネスを通して正確に感じとることができます。

コーンやバーを使った基礎的な障害物回避から、街の中で行う実践的な訓練など様々な状況を想定した訓練を行います。
最終段階では、訓練士がアイマスクを着用して歩行動作を確認します。
視覚障がい者が扱いやすく、且つ安全に歩行できるかどうか、一つ一つの動作確認は入念に行われます。

駅自動改札へ誘導する候補犬
また、誘導訓練の中では、使用者の指示が危険につながると判断した場合、犬がその指示に従わず、
安全を優先した行動をとる「不服従訓練」も行います。
たとえば使用者が道路を横断する際に、車の接近に気付かずに「進め」の指示を出した場合、犬はその指示に従わないことにより使用者の安全を確保するのです。



④ 共同訓練
共同訓練とはその名の通り、使用者となる視覚障がい者と犬とが共同で行う訓練です。
視覚障がい者は犬の世話の仕方を一から学び、犬とのコミュニケーションを通して信頼関係を深めてゆきます。盲導犬歩行技術の習得はもちろんですが、使用者として必要な知識・マナーなども学びます。最初はぎこちなかった視覚障がい者と犬との関係も、日数を重ねるにつれて次第に心が通い合うようになります。
最終試験に合格すると、晴れて「盲導犬」と「使用者(ユーザー)」として歩みはじめます。

>>盲導犬貸与について

貸与候補者と歩行訓練や健康チェックをする様子の3枚の写真

4. 盲導犬の活躍と引退

歩行中の白い盲導犬通勤・買い物・旅行など…盲導犬は常に使用者と一緒に過ごします。盲導犬貸与後も、盲導犬歩行指導員が使用者へのフォローアップを行い、使用者の生活状況の 変化に応じた再訓練や指導を行いながら、安全な歩行を維持してゆきます。
当協会では、盲導犬は10歳になると引退します。
引退後はリタイア犬ボランティアへ引き取られ、 穏やかな余生を過ごします。

>>リタイア犬ボランティア