訓練センター見学会や、小中学校の総合学習に関連して尋ねられる問題を集めました。(回答については、他の盲導犬協会のホームページも参考にしました)印刷される方は、最後に印刷用のQ&A集のPDFファイルを用意しています。
>>盲導犬への正しい理解を
Q & A 集
- 盲導犬の生い立ちと現状
- 1 盲導犬はいつ、どこで訓練されるようになったのですか?
- 犬は、古くから狩猟犬や番犬として人間と共存してきましたが、視覚障害者の歩行を援助していたことも伝えられています。現在のように合理的な盲導犬訓練が出来上がったのは、第一次世界大戦後のドイツからです。シェパード犬を訓練して盲導犬として使用したのが始まりで、その主な目的は大戦で急増した失明軍人の救済でした。1927年頃にはドイツ国内で4,000頭もの盲導犬が使用されていたといわれていますが、この成功で盲導犬育成事業はスイス、アメリカ、イギリス等に広がり、日本にも伝わってきました。
- 2 日本で盲導犬が訓練されるようになったのはいつごろからですか?
- 盲導犬が日本に紹介されたのは、1938年(昭和13年)に盲導犬を連れて旅行中のアメリカの青年が立ち寄ったのが最初です。翌1939年に失明軍人のためにドイツから4頭の盲導犬が輸入されましたが、戦争の混乱で途切れてしまいました。これを復活させたのは現在(財)アイメイト協会理事長の塩屋賢一氏です。同氏の手探りでの訓練が実を結び、1957年(昭和32年)に国産第一号の盲導犬チャンピー号が誕生したのです。
- 3 世界ではいくつの国で何頭くらいの盲導犬が活躍しているのですか?
- 1990年に国際盲導犬学校連盟(本部:イギリス)が誕生し、加盟国は26カ国です。調査時点は不明ですが、アメリカで約10,000頭というデータがあります。イギリスは盲導犬に対する社会の理解が深く、また、アメリカではすべての州で法律により盲導犬を同伴してのホテル、レストランの利用や、公共施設、交通機関を利用する権利を認め、違反には罰則も設けられています。
- 4 日本では何頭の盲導犬が活躍しているのですか?
- 2006年(平成18年)3月現在で、全国で952頭の盲導犬が活躍しています。兵庫県下は58頭で、頭数では全国2番目となります。
- 5 盲導犬を必要とする視覚障害者は全国でどのくらいいるのですか?
- 平成10年の厚生省(当時)の調査では、全国の視覚障害者は約30万5千人で、そのうち全盲の方は約10万人です。同じ年の日本財団の調査では、盲導犬を今すぐ希望すると回答した人は約5,000人に達しています。近年、糖尿疾患での視力喪失者も増えており、盲導犬の必要者はさらに増加の見通しです。育成費用や育成期間の問題がありますが、盲導犬の育成はさらに急がれています。
- 6 1頭の盲導犬を育成するのにどのくらいの費用が必要なのですか?
- 盲導犬1頭あたりの育成費は協会によっても異なり、300〜500万円といわれます。育成・訓練にともなう費用全般と繁殖犬の購入費、さらに施設の運営コストや人件費などの費用もあります。外部の奉仕団体からの申し出で視覚障害者へ盲導犬を貸与する場合、その団体が提供される金額だけでは必要費用に満たないのが実状です。協会はその不足額を維持会員の会費と、街頭募金やチャリティ行事などで満たすように常に努力しています。
- 7 日本に盲導犬訓練施設はどのくらいありますか?
- 全国に9カ所の公認施設があります。認可は国家公安委員会(警察庁)が行います。これらの9カ所の施設はそれぞれが独立した法人です。(9施設の明細は「全国の盲導犬協会のご紹介」をクリックしてください。)
- 盲導犬の犬種・適性と訓練
- 8 どんな種類の犬が盲導犬になれるのですか?
- 現在、日本ではほとんどがラブラドールかゴールデンのレトリバー種です。このほかにシェパードや、ゴールデンとラブラドールの交配犬「F1」などが活躍しています。レトリバー種はおとなしく従順で、人間が好きで、仕事も大好き、警戒心や闘争心を見せることがないなど、盲導犬には最適の資質を持っていると言えます。さらにラブラドール・レトリバーは人間を誘導する上で身体の大きさや、力加減、扱いやすさなど、盲導犬として必要な条件を備え、日本では最も多く利用されています。そのようなことで、盲導犬という観点から比較するとラブラドール・レトリバーに軍配が上がるのではないでしょうか。オスかメスかではメスが多いようです。性格の安定度があげられます。
- 9 血統を重視するのはどのような理由ですか?
- 病気の遺伝がないことがあげられます。例として視覚障害者の「杖」の役割を果たすのに、目の病気がないことは欠かせません。さらに盲導犬が視覚障害者と行動をともにする場合に股関節に不具合があると、将来、足腰に不自由が生じて視覚障害者と歩行する際に危険が生じます。
- 10 どんな性格の犬が盲導犬になれるのですか?
- 集中力、記憶力、判断力が重要ですが、まず人間が好きなこと、仕事が好きなこと、じっとしていることができることがあげられます。そして人の言うことはよく聞くが、危ないときには命令通りに動かないこと。さらに臆病すぎず、見知らぬ場所に行っても落ち着いていること。他の動物(犬、猫、鳥)に対して気が散らないこと、などです。
- 11 盲導犬とペット犬の違いはどんなところですか?
- 盲導犬は仔犬の頃から家庭の中(人間社会の中)で生活することを前提に、一貫したしつけをされていることが、屋外で飼っているペット犬との違いであり、盲導犬は公共施設、公共交通機関などへ同伴することができます。また、盲導犬は道路交通法と身体障害者補助犬法でその存在が認められており、育成するための施設は“国家公安委員会が指定する施設”に限定されています。
- 12 盲導犬はどんな訓練を、どのくらいの期間でするのですか?
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- 盲導犬になるための訓練は犬により覚える早さも異なりますが、およそ10カ月です。まず人間社会に慣れて、人間は怖くないこと、友達であることを教わります。訓練には次の3種類があります。
- 1才になると、犬は訓練センターで本格的訓練に入りますが、まず、使用者に注意を向けその指示に従うための「服従訓練」から始まります。同時に食餌や排便など規則的な生活のパターンが習慣づけられます。次いで「誘導訓練」は、交差点での停止や障害物の回避など、視覚障害者を安全に誘導するための訓練です。訓練中は特にグッド(Good)という言葉で犬に正しいことを覚えさせ、意欲づけます。時には使用者の“誤った指示”には従わない「不服従訓練」も行われます。
- 以上の基礎的な訓練を終えた犬について「アイマスク・テスト」を実施します。これは指導員が自ら目隠しをして実際に歩き、細部について最終的な評価を行います。この結果、適性が認められた犬が、視覚障害者との「共同訓練」に入ります。共同訓練とは、視覚障害者と犬とが共同で、日常生活が円滑にできるようにする訓練です。訓練には町中の歩行、店での買い物、食堂でのマナー、電車バスの乗降などが含まれます。この訓練は訓練センターに宿泊して1カ月間おこなわれ、視覚障害者は盲導犬の使い方や世話の仕方をはじめ、盲導犬に関する必要な知識を身につけます。最初はぎこちなかった両者の間も日数を重ねるにつれて、次第に心が通い合うようになります。
- 訓練を無事終了して、利用者としての知識・経験を身につけた障害者と、正式に盲導犬となった犬とが迎える“出発式”は、訓練センターの職員すべてが胸を熱くする時です。
- 13 盲導犬への命令にはどうして英語を使うのですか?
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- いろいろ理由がありますが、日本語の命令形は語調が強く聞こえることと、男、女の言葉の違いや方言などの問題もあり、訓練士にも使用者にも差が生じない言葉として英語を使っています。
- 当協会で使われる訓練用語の一部を紹介します。
- ・座れ=シット・伏せ=ダウン・待て=ウエイト・左につけ=ヒール・進め=ゴー・来い=カム・停まれ=ストップ・(褒める時)=グッド・(叱る時)=ノー
- 14 盲導犬になれなかった犬はどうなるのですか?
- どんなに良い父親と母親を選んでも、盲導犬になるのは生まれてきた仔犬の約半分です。犬は大人にならないと盲導犬に向いているのか向いていないのか、なれるのかなれないのかわかりません。いろいろ訓練してから不適という決定をすることもあります。「リジェクト犬」と呼ばれます。これらの犬は盲導犬として必要な適性を満たさなかったということであり、素質全般が劣るのではありません。盲導犬になれなかった犬もアピール犬として盲導犬啓発活動で活躍したり、ボランティアのお宅で家庭犬として暮らしたりします。
- 盲導犬の働きと日常
- 15 盲導犬は道案内をするのですか?
- 盲導犬は基本的に『角・段差・障害物』を知らせるのが役目です。ですから目的地への道順とか歩行判断については、使用者が記憶しイメージしている内容に基づいて命令します。盲導犬は使用者が安全な歩行ができるように訓練されており、白杖などの代りに使用者に安全な歩行を動作で伝えるのです。
- 16 盲導犬は信号の判断をしているのですか?
- 犬も多少は色の見分けはできるようです。しかし交通信号の仕組みは複雑で、犬は判断できません。盲導犬は横断歩道を探し、その渡り口まで行って停止します。そして使用者が信号の音や車の流れを聞き、渡るかどうか判断します。その際、そばにいる健常者が一声アドバイスしてくれると大変助かるのです。
- 17 盲導犬はどうして服を着ているのですか?
- ラブラドール・レトリバー種の犬は毛が抜けやすいため、使用者はブラッシングやシャンプーなど手入れは欠かしませんが、外出の際に乗り物や建物の中に毛が落ちたりするので、薄めの布地で作ったコートを着せます。
- 18 盲導犬の食事はどうしているのですか?
- 使用者が犬の体質にあったドッグフードを、毎日決まった時間に決められた量だけ与えています。ですから盲導犬は店やレストランに入っても食べ物をほしがりません。
- 19 盲導犬は仕事以外ではどうしているのですか?
- 使用者がハーネスを外してやり、室内の犬用のハウスにいることが多いです。盲導犬がハーネスを外しているときは普通の犬と同じように過ごしています。また、食事や排便の際もハーネスは外します(ハーネスの説明は次のQ20にあります)。
- 20 ハーネスって何ですか?
- 盲導犬が身につけている白い胴輪とハンドルをハーネスと呼びます。ハーネスを装着して使用者がハンドルを持てば、盲導犬は"仕事開始"を意識するのです。盲導犬が止まったり、障害物を避けるのはこのハンドルを通して伝えます。
- 21 外出中に盲導犬のトイレはどうなっているのですか?
- 盲導犬はトイレについてもよく訓練されていますが、当協会の場合は携帯用の道具(ションベルト、ションパック)を使います。
- 盲導犬が引退するとき
- 22 盲導犬はどのくらいの期間、活動できるのですか?
- 盲導犬は約8年を現役で働きます。年齢は10歳になりますが、遅い場合でも12歳で引退します。犬の10歳は人間の65歳前後に相当するとといわれます。
- 23 引退した犬はどうなるのですか?
- 引退した犬は「リタイア犬」と呼ばれます。それまでの使用者には次の盲導犬が用意されますが、使用者が同時に2頭の犬を飼うことは大変であり、盲導犬にとっても良い環境ではありません。パピーウオーカーの家庭へ戻ることも考えられますが、パピーウオーカーは次々新しい仔犬を預かって育てています。リタイア犬は通常ボランティアの家庭で老後を過ごすことになります。
- 24 老犬ホームは各地の盲導犬協会にあるのですか?
- リタイア犬が余生を過ごす施設を協会の中に設けているのは、全国では北海道盲導犬協会だけでしょう(“老犬ホーム”と呼ばれています)。北海道の場合、冬の自然が厳しいので協会の施設の中であれば世話も行き届くと考えられたのでしょう。
- 訓練士の思い、使用者の思い
- 25 訓練士になろうと思った動機はどんなことでしょうか?
- やはり視覚障害者の社会復帰に役立つ盲導犬を、自らの手で育成したいということに尽きるでしょう。その動機を実現するために、それぞれ長い研修期間を頑張り抜いてきたのです。
- 26 訓練士が訓練中に苦労するのはどんなことでしょうか?
- 訓練中の犬に教えたいことを、どのようにしたら覚えてくれるかということです。人間と同じように犬もそれぞれ性格が異なり、同じような訓練がすべての犬に通用しません。方法を変えたりいろいろ工夫した結果、犬がそれを理解して体得してくれたとき、訓練士は大きな喜びをおぼえます。
- 27 盲導犬を使用した視覚障害者の方はどんな思いをもつのでしょうか?
- 人それぞれに異なるでしょうが、一般的に視覚障害者の方が盲導犬を使用するようになると大層性格が明るくなります。行動できる範囲が広がり、安全に歩行できるようになるからです。健常者とそれほど変わらない日々を過ごすことも可能になってきます。
- 28 使用者にとって盲導犬はどんな存在なのでしょうか?
- 盲導犬はハーネスを付けると「仕事中」という意識を持ち、使用者の命令を一生懸命に聴きながら行動します。使用者にとって盲導犬は自分の命を支え、人生を明るくしてくれる存在ですから、本当に大切にしておられます。
- 平素、心がけたいマナー
- 29 訓練を見かけた際、どんなことに気を付ければよいのですか?
- 訓練中に知らない人から話しかけられたりすると気が散って訓練ができません。訓練士がアイマスク(目隠し)で訓練している場合も、近寄ってさわったり食べ物を与えたりされると困ります。また、放し飼いの犬が攻撃をしかけてきたり、遊びたくて近寄ってきたりするのも訓練を妨げますので、飼い主の方は気を付けていただきたいのです。
- 30 ペットと盲導犬が出会った時の注意は?
- Q29で説明のとおり、放し飼いのペットは大変困ります。盲導犬はペットと出会っても意識しないように訓練しています。でも、吠えられたり攻撃を受けると恐怖心などから仕事に少なからず影響します。噛まれてから過剰反応を示すようになったため、引退させた例もあります。
- 31 盲導犬に食べ物をあげてもいいのですか?
- いけません。Q18で述べたように、盲導犬には決まった時間に決まった食事をさせています。犬の排泄などを含め健康管理は使用者が大変気を遣っていることの一つです。
- 32 盲導犬に出会ったらどうしたらいいのですか?
- 盲導犬を恐がったり、逃げたりしないことです。盲導犬は、様々な訓練を受け、人間社会に最も良くなじんだ犬です。たとえ犬が苦手であっても、むやみに怖がったり逃げたりしないでください。Q29と共通することですが、街で盲導犬を見かけたときは、盲導犬は「仕事中」なのです。かわいいからといって無断でさわったり、声をかけたり、口笛を吹いたり、食べ物を与えたりなどしないでください。盲導犬の気が散ると使用者は大変困ります。仕事中は盲導犬に声をかけないことです。
- 33 視覚障害者へどんなお手伝いができるのでしょうか?
- Q15でも述べましたが、盲導犬は使用者の行きたい場所を知っていて、使用者を連れて行くわけではありません。使用者が盲導犬を通して周囲の様子をつかみとり、頭に描いた地図と照らし合わせて判断し、盲導犬に指図するのです。特に知らない場所は地図が浮かばず歩けません。もし、危険なところや、人ごみ、広いところなどで使用者が判断に迷っているときは、まず「何かお手伝いしましようか?」などと一声かけてみてください、説明する際も左・右・前・後、方角などを使って教えて下さい。くれぐれも『あっち』『こっち』とか、指差しは避けましょう。もし、視覚障害者の方に声をかけてみて「手引きをお願いします。」と言われたら、 あなたの左肘か左肩を視覚障害者に持ってもらって、あなたが半歩前を歩く体制で安全に誘導してください。障害者の腕や盲導犬のハーネスを引っ張ったり、身体を押したりはしないことです。
- 34 盲導犬は電車に乗ったり、お店に入れるのですか?
- できます。基本的には法律でどんなお店でも入ったり、乗り物に乗ったりすることが認められながら、従来は理解不足による“入店拒否”や“乗車拒否”がありました。2002年10月、身体障害者補助犬法が施行されて、公共施設や交通機関は拒んではならないことになりました。しかし、民間の施設への適用は1年遅れ(2003年10月)となります。まだ「他のお客様の迷惑になるから」と言って盲導犬同伴を断るお店があるかもしれません。そんな場面に出合ったら「私は気にしませんから入れてあげて下さい」と、お店の人に言ってあげて下さい。
- その他
- 35 盲導犬はどこの省庁の所轄なのですか?
- 盲導犬自体は「視覚障害者」をサポートする存在ですから、所轄は国家公安委員会(警察庁)と厚生労働省です。また、盲導犬が道路交通法に定められていますから、盲導犬の訓練施設は国家公安委員会(警察庁)の指定も受けています。
- 36 盲導犬を使用するためにはどのような条件があるのですか?
-
下記のように幾つかの点をお願いしています。
- 盲導犬を希望する理由
- 基本的に4週間の共同訓練を受講できること
- 貸与された後の日常の世話や費用の負担
- 同居する家族の理解
- 当協会の定める歩行許可を受け、指導員により認められること。
- 37 盲導犬を利用するにはどのような手順が必要なのですか?
- 全盲か全盲に近い視覚障害者で、盲導犬を持つことによって積極的に社会に参加したい意欲を持つ人が対象となります。盲導犬協会が面接し、ある程度の歩行が出来ることや犬を大事に扱えるなどを確認した上で、順番待ちとなります。順番が来ると約1カ月の共同訓練を経て、貸与されます。なお、障害者が地方自治体の障害福祉課窓口へ申し出て、自治体が盲導犬協会から犬を借り受けて貸与する制度もあります。
- 38 盲導犬を持つための費用はどのくらいですか?
- 盲導犬利用者は原則として無償で貸与を受けます。盲導犬協会へ申し込んだ場合、自治体へ申し込んだ場合の何れでも同じです。
- 39 盲導犬に関してどんな法律や行政指導がありますか?
-
- 主な法律、施行令、通達は次のとおりです。
- 視覚障害者の道路通行..道路交通法第14条(1978年改正、施行)
- 盲導犬の定義..道路交通法施行令第8条(1978年改正、施行)
- タクシー、バスの乗車..運輸省通達(1977、1978年)
- ホテル、旅館、飲食店等の利用..厚生省通達(1980、1981、1991年)
- 公営住宅での盲導犬飼育..建設省住宅局長から都道府県知事宛
- 地方自治体が盲導犬育成を盲導犬協会へ委託..厚生省通知(1990年)
- そして2001年10月より「障害者補助犬法」が施行され、2003年10月から完全施行されました。この法律の概要は、後の頁《「補助犬法」のスタート》を参照してください。
- 40 盲導犬に関する医療費はどうなっていますか?
- 基本的には盲導犬利用者の負担となります。
盲導犬への正しい理解を
このホームページやその他の学習により、視覚障害者のために多くの盲導犬が働いていること、その盲導犬を育てるために各地の盲導犬協会や訓練センターが努力していること、それを多くの方々が熱心に支えていることなどは既に理解されたでしょう。
盲導犬は
- 視覚障害者が社会に復帰して活動する際の歩行を助ける役割をにないます。盲導犬に的確な指示を与えるのは使用者(視覚障害者)です。つまり主役はあくまでも使用者です。
- 盲導犬は優れた血統と素質を持ち、視覚障害者と行動するために充分な訓練を受けています。元来、ラブラドール種の盲導犬は人間と一緒に行動することが大好きであり、仕事も大好きな、いわば「根アカ」な犬たちです。盲導犬が引退して使用者と別れるときは双方にとって淋しいのですが、これらの犬たちは(犬により多少の差はあっても)ボランティアの家庭での新しい生活に適応して、日々を過ごしています。
ですから「盲導犬は何でもできるお利口さんだ」というのは正しい理解ではありません。また、「盲導犬が引退すると可哀想だなあ」というのも浅い捉え方と言えましょう。
実践で拡げよう育成の輪
こうしてホームページを見たりして努力した皆さんの学習が、ただ「報告を書くための資料集め」に終わらずに、今後これをどのように活かして行くかを是非考えて見ませんか。
当協会にも「盲導犬のために私たちはどのようのことをしたらよいのでしょうか」とか、「盲導犬のために募金活動をしたいと思いますが、どうしたらよいのでしょうか」というお尋ねが届きます。
やはり先ず行動してみることが大切です。募金活動も最初は募金箱を持って道行く人に呼びかけるのが、少し恥ずかしいものです。でも続けていると、金額の大小ではなく募金箱へ入れてくれる善意が、とても暖かく心に響きます。社会奉仕の意義を実感できるのです。
そして街頭で盲導犬と使用者を見かけた場合、Q32やQ33を思い出して行動してみましょう。それも自分一人ではなく、友達にも呼びかけていけば、盲導犬育成の輪が次第に広がっていきます。
そうすればあなたの学習は立派な成果をあげたと言えますね。
下記に印刷用のPDFを用意しています。
>> Q&A集印刷用(PDFファイル)
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